ドラムサークルを縁として、今回もまた素晴らしい体験をさせていただきました。
奈良教育大学にて講義です。
お相手は将来は先生になりたいという学生さんたち22名と5名の先生方。
もともと喋るのは苦手なんで、初めからあまり喋るつもりなく(笑)
ドラムサークルを体験してもらって、今回の講義のキーワードである、
「コミュニケーション」「自己表現の多様性」「エンパワーメント」「自己開示」「自尊感情」等々・・の理解を深めていただこうと思っていました。。
しかし、学生さんたちの素直な学ぶ姿勢に、思いのほか喋りすぎてしまいました(笑)
きっと、学生さんたちの真剣な眼差しが僕の中にある「ドラムサークルへの熱い思い」を引き出してくれたんだと思います。
また今回も参加者さんから教えられてしまいました(笑)
(熱苦しくなかったかな?)
あれ?叩かないんだー(笑)
さて、14:40開始のところで、14:20くらいからポツポツと集いあってきて
開始時間には全員が集まってきました。
時間厳守!学ぶ姿勢が素晴らしい!
部屋に入ってきたら
「Wao! タイコだぁー」って言ってバンバン打ち鳴らすもの・・と思ってましたが、
まずサークルの外側に置いてある椅子に座り、
様子見?かな。
さすがに10人ほど集まってくるとサークル内に座り、、やっぱ叩かない。。
スタッフとしてお願いしている岸本先生と湯口先生にベースを叩いてもらうも、
(なんとなくささやかな音は聞こえるが)
あれ?叩かないんだー(笑)
学生さんのあまりの行儀良さに、ムッチャ可愛く思えてしまいました。全部包み込んで「全力でがんばろっ!」って気合入りました(笑)
眠たくなったら寝てくださいね!
本日の主催者である生田先生による挨拶のあと、ドラムサークルを開始。
初めの説明
「みなさん、いっつも難しい勉強してると思うけど、今日はアホになってくださいね!まずは、筆記用具やカバンとかを後ろにおいて~。
ドラムサークルはドラム叩くだけです。けど叩きたくないときは叩かなくていいです。聞いとくだけでもいいですよー。眠たくなったら寝てくださいね!」
みたいな説明をして、ドラムサークルスタート!
サークル状で座る意味
ドラムサークル開始直後の時、
皆が恐る恐る(?)「どんな風に叩けばいいの?」「これで合ってるの?」「間違ってない?」
というような声が聞こてきそうな状況。この状況は『他人の目を気にしてる時』と考えます。
その雰囲気から徐々に打ち解けていく、(他人の目は気にしてるんだろうけど)
皆それぞれ、ドンドン自分の奏でる打楽器に集中していくのが面白い。
よくよく考えたら、このようにサークル状に座ったら全員から丸見え状態。
他人の目は気になるわなぁー。
僕も緊張します(笑)
ドラムサークル・・・ドラム愛好会ではナイっ!ドラム他、打楽器をもってサークル状に座るからドラムサークルっていうのだ。
サークル状に座るのは意味があると思う。
『繋がり』という感覚
『平等』という感覚
『分かち合う』という感覚
『平和的』という感覚・・・etc..いろいろあると思うけど、
僕は『生命を共有する』と捉えています。
昔、ドラムサークルをやり始めようとした頃、ファシリテーターの勉強会の一コマでノーファシリテーターのドラムサークルをした時がありました。
誰もファシリテーターをしないのに、皆のサウンドが一つになり、心地よいグルーヴになったとき、
『ひょっとして、何千年も前からこの場所でこの人たちと、叩き続けてた?』って錯覚するほどの深い『一体感』
過去も未来もない『一体』
他者も自己もない『一体』
いま、ここに生きてる命を共有してるという一体感です。
ファシリテーター体験も
体験していただきました。5名の学生さんたち。
課題は「スカルプト」といって、サークルの中から数名選び、選ばれた人以外のグルーヴを止めて少人数のグルーヴを掘り出す、という実践。
大人数では紛れてわからなかった音楽を取り出し、全員で共有することによって新しい発見、新しいグルーヴが生まれる。。というもの。
何より、この人の輪に取り囲まれた中心に入ってファシリテーターをしたという勇気は素晴らしい!
この場に貢献していこうという姿勢も純粋に嬉しいものです。
驚くべきことに、スカルプト以外に、ボリュームアップダウンなども勝手に(笑)取り入れてやってる学生さんもいました。
短時間で僕の動きをコピーして実践するという姿勢、賢い~。
学生さんたちの感想
学生さんたちの素直な求道心。
ドラムサークルを肌で感じ、自分の中に取り入れていこうという姿勢が伝わってきて
僕はあまりの居心地の良さ、ついつい調子にのって喋りすぎてしまいました(笑)
今度から気をつけます・・。
学生さんに感想を書いていただきました。ご紹介いたします。(抜粋)
○具体的に何をするのかがわからないまま参加させてもらいましたが、自由に、すきなように楽器をたたけてある意味ストレス発散になりました。自由に、と言いながらも皆が周りの音を聴いて演奏していて、漠然と良いなぁと思いました。
○ドラムサークルを通じて、クラス全体で楽しむだけでなく、一人ひとりをピックアップして居場所をつくることができると思った。
一人ひとりのタイコが違うことで、みんなそれぞれのタイコに興味をもち認め合っていくことができると思った。学級崩壊を防ぐことにも効果的だと感じた。
○ドラムサークルという言葉そのものを今回初めて聞きました。ほとんど話したことのない人とドラムを通してつながることができたように感じました。学校現場でもこれは使えると思いました。
○一体感や音楽を真から楽しむことができたように思います。子どもたちも表現が苦手な子も取り組みやすいと思います。教員になった際にぜひやりたい!と思いました。
○なにも合図していないのに合わさることのがおもしろかったです。言葉をこえたコミュニケーションが取れた気がして心地よかったです。
・・・というように、、今回紹介しきれなかった感想を含めて、感想を読めば「よくここまでのことを短時間で理解できるなぁ」と、
学生さんの思考の深さにただただ驚くばかり。
90分という短い時間ながら深いものになりました。もっと掘り下げる意味で第2弾、3弾、、と継続してやっていけたら、
とてつもなく大きなものを足もとから作っていけるのではないか?と、この活動の重大さを感じます。
この場を作っていただいた関係者の皆様、お手伝いしていただいた方、参加していただいた学生さんたち、
誰ひとり欠けても成し得なかったストーリー。貴重な体験をありがとうございました。
生田先生のフェイスブック投稿より
今回の講義、仕掛け人である生田先生のフェイスブック投稿を紹介させていただきます。
<ドラムサークル>
今日、奈良教育大学の授業「教育人権アプローチ特講」で、ドラムサークルの実演を行ってもらった。
ファシリテーターは、ハートサウンド和楽の中川哲也さん。
特に旋律があるわけではなく、各自の思い思いにたたくリズムが相互に響き合って
その音を感じながら、一つの場を作っていくという感覚に、当初は戸惑っていた学生も後半からはファシリテーターも経験しながら音を紡いでいった。
10年以上前に、祭などでしか太鼓をたたいたことがなかったが、細かいことを気にせずに、音をつなげていくことをたのしむことができた。
休んでも自由だし、制約がほとんどないのが、「和楽」かも知れない。
学生の感想にも、「自然とリズムが合ったり、誰かと目が合う瞬間がとっても楽しかったです。」、
「今日は、大学に入ってから全く味わったことのないような、楽しい気持ちになれました。」、
「自由にと言いながらも皆が周りの音を聴いて演奏していて、漠然と良いなあと思いました。」など、
最初の戸惑いが変化していくのがおもしろいところである。
・・というように、投稿していただきました。今回も自分以外の方々から自分の内面にある可能性を引き出していただきました。
僕も参加者さん、それぞれから可能性を引き出せただろうか??
うん、きっと引き出せたことでしょう!(笑)
斑鳩(いかるが)町でドラムサークルがあります。
元気クラブいかるが「ドラムサークル」
日時:2016年08月21日14:00~
場所:
斑鳩町中央公民館 大ホール
斑鳩町龍田南2丁目2番43号
【参加方法】
参加料:1,000円(当日会場にて頂戴致します。)
※未就学児無料
※ご家族でお申込みの場合、3人目以降無料
参加希望の方、
フェイスブックイベントページ参加ボタンを押していただくか、
>>>参加ボタン
申込みフォームよりお申し込みくださいませ>>申込みフォーム
【定員50名!】
☆事前申し込み要☆
定例コミュニティドラムサークルも受付開始しました。
ハートサウンド和楽『ドラムサークルinいかるが』Vol.20
2016年 09月11日(日)13:30開場 14:00開始(15:45頃終了予定)
参加費:大人1000円 小学生以下500円(保護者同伴でお願いします)未就学児無料
ファミリー割:2000円(一家族)
定員:15名様まで (要予約)→ お申し込みはこちら>>>
会場:いかるがホール 2F リハーサル室
奈良県生駒郡斑鳩町興留10丁目6番43号
アクセス
○JR関西本線(大和路線)「法隆寺」駅南口より徒歩約9分
○西名阪自走車道法隆寺ICより北へ車で約2分
(駐車場収容台数170台)
ぜひぜひ遊びにきてくださいねー!