いまここに生きるということ

11月10日、生活介護Kakara様、定例ドラムサークル。

ファシリテーター:すみちゃん、てつ

お手伝い : ソルト

 

この日は・・

 

いつも利用者さんの中で、元気に参加してくれていた男の子、この日が二十歳の誕生日だったのですが、

誕生日を迎える数日前に亡くなったと、

スタッフさんより始まる前に教えてくださいました。

ご冥福をお祈りします。

 

『いまここ』のリズム

スタッフさんより、

ドラムサークルの中であえてこのことに触れないほうがいいと、いうことでしたので、いつもどおりの開催。

 

でもいつもどおりでは無いよね。

僕とスミちゃんの心は。

 

数日前に亡くなった彼の誕生日に、

ドラムサークルに来ているというのが、

なんと意味深い事なのか?と感じつつ。

 

 二十歳にもなってないって言ったら、僕の半分も生きてないやん!って、思ってしまう。

いや、、、『思ってしまう』といったら自分の傲慢だと反省する。

 

 彼は他の利用者さん同士を引き寄せ、彼を中心にゲームをするなど 輪を繋ぐ役割をしていたようです。ピュアな心の青年だと思う。

 

いまここに生きるということ

生があるというのは、同時に死というものがあるということになる。

死が不幸というのなら、

生きることも不幸となってしまう。

当然、不幸ではない。

 

幸、不幸というのは人生の長さとは比例することはないと思う。

 

 

 

死と向き合えないということは、生とも向き合ってないことになる。

 

どんな人にも約束された死に向かって、

間違いなく、、

1分1秒と命を使って生きているのだ。

使う命と書いて「使命」となる。必ず生きていることは使命があるという所以です。

 

 

彼の在り方はこのKakara様にとって天使のような存在だったんでしょう。

話を聞く中でそう思いました。

 

人生というものが、

 

浮世に流されるのも、

絵空事を並べるであっても、

世のため人のために尽くすであっても、

悪い行いをするとしても、

善い行いをするにしても、

どんな場面であっても、

 

同じ命を使って生きている。

 

であれば、「いまここ」に命を使うことを、いったい「何に」命を使うのか?

 

、、というのが、人生のひとつのテーマになると思います。

 

『いまここ』という瞬間は、一瞬の出会いでもあり、

もう二度と会えないかもしれないという瞬間でもある。

 

ドラムサークルを通して、その一瞬をリズムで繋がれる。一期一会のリズムを通して。

 

ドラムサークル、僕は「こんな素敵なものはない!」って思ってて、

このドラムサークルに携われることは自分の中で最高の出来事です。

まさに「求めていた全てがここにあったー」という思いです。

 

何者かが降臨してきて『それがお前の使命であーる!』って言ってくれたらわかりやすいんだけど、そんなことはないので、自分で勝手に使命と決めています(笑)

 

このようなことを考えさせていただいたことに、彼の偉大さを感じます。

 

最後はソルトのワークショップ

ドラムサークル終了後は

絵描き ソルトさんのシェーカーつくりワークショップ(僕は帰りましたが、、。)

ソルトのブログ>>>そるてぃあひるっ!

 

ソルトは素晴らしいアーティストです。

 

 

 

この日で会ったのは3回目くらいですが、すごく魅力的に感じています。今後も何かとコラボをしたい。。

 

 

やっぱり宇宙の中の自分なのだ

 

気がつかない「自分」を知る

気がつく 「自分」を知る

知らない 「自分」を知る

知っている「自分」を知る

etc..

認知を認知する。

いわゆるメタ認知というもの。

 

僕がドラムサークル中に、

よく感じる感覚・・

自分が『宇宙の中の一部分』という感覚。

 

宇宙の中の一部分として存在する僕たちは相互に影響しあって、無駄なものは何もない。

いつも僕はKakaraさんに来て元気を貰っています。

僕らはみんなのいい遊び相手?だと思う。

 

僕が小学校の頃、先生が言った。

『障がい者にとっての一番の障害は社会であり、周りの人達かもしれない』と。

日本では、、障がいがある人を弱者という考え方になっているが、

そもそも、その考えは傲慢なのだ。

 

優劣は無いし、人に障がいなど無い。

 

宇宙は一分一秒たりと留まっていない『生命体』

その一部分である自分自身も同じく一分一秒たりと留まっていない。そして、誰もが誰かの支えや助けを必要としている。みんな宇宙の中の一部分だと思う。

 

ドラムサークルは宇宙の縮図です。初めましての人同士でも、リズムを繋ぎ合い、影響を受け、影響を与え、「いまここ」でしか味わえないリズムを奏でる。

 

 その中で、自分を知り、自分の存在を認識し、多くの気づきを体験する。

 

このリズムの連帯が世界中に広がってほしいなぁー。