ドラムサークルを楽しもう!~今ここの瞬間~

今回はドラムサークルファシリテーター仲間のかんちゃんに依頼されて、和歌山でドラムサークル。

 

対象は

障がい児と ご家族さま

で満席の21名

(パパ・ママ10名 子供11名)+スタッフ4名と

ファシリテーターは僕という顔ぶれ。

 

開始当初、、参加者の皆さんが僕のことを全然!見てくれなかったんで、ちょっと凹みましたが。。(笑)

 

 

 

今ここの瞬間

今回は初めての土地、和歌山。。

いつもより一人ひとりの奏でる音に、

注意深く耳を傾けました。

 

来ていただいた方々にシェーカーを渡しながらご挨拶。

お母さん、お父さんの愛おしく我が子を見つめる眼差しにこちらも幸せを感じながら。。

 

思ったより、「今ここの瞬間」に集中してくれてうれしい。

 

 

中には「叩きたかったタイコと違う」と泣きべそをする子も。。

(その子は、終わりがけにはノリノリででした)

 

言葉でなく、一人ひとり目で対話しながらシェーカーを渡していき、その方々の「今ここの瞬間」を共感していく、そこには僕と参加者さんを遮る「障がい」などなにもない。

 

障がいとは何か?

障がいとは何か?

今から言いたいのは

「障がい者」ではなく、障がい・・障害とはなにか?ということです。

ちょっと違った視点から考えを述べてみたい。

 

私たちは「今ここの瞬間」を生きている。

時には

過去に何かがあって後悔していたりする時もあるかもしれない。

過去に何かがあって歓喜していたりする時もあるかもしれない。

 

いま未来の計画をしていたとしても、

いま思いをめぐらしても、、

どんな時も「今ここの瞬間」に生きていることは間違いない。

 

たとえば、スーパーのレジでボーッと待っているときなど、

先生の講義が面白くないときとか(笑)そんなときは

(あ、、今夜は友達と久しぶりの食事だ。

○○君、元気かなー。そういえば、こないだ会ったときは・・)

 

というように、違う時間、違う場所に、思いを飛ばすことができる。

人の心はスキがあればすぐに話しかけてくる。

 

そのとき「今ここの瞬間」でありながら意識は「今ここの瞬間」ではないときもあるのだ。

 

たとえば、僕は楽器の演奏をしているのだが、、

『この前のライブでやったドラムソロ、みんなすごく喜んでくれたから、こないだのようなドラムソロを今夜もしてみようー』・・と思ってしまったら、

その時はもうすでに「今ここの瞬間」ではない。。

 

演奏者は常に目の前のお客さんと「今ここの瞬間」の音楽をプレイする。

だからこそ、「今ここの瞬間」にしかない感動があるのだ。

 

「今ここの瞬間」を遮る障害、、そう、それは自分の中にあるということだ。

 

ハートサウンド

ガングmini
ガングmini

話をドラムサークルに戻そう。

 

ドラムサークルはメタファー(暗喩)である。

ただタイコを叩くお楽しみ会ではない。

 

気付き・つながり・エンパワーメント・アイスブレイク・リーダーシップ・フォロワーシップ・協調性・自己開示・間違いはない・・

 

思いつくまま、キーワードをだしてみた。ほかにもあると思う。

 

当然、「今ここの瞬間」を感じなければ、何も始まらない。

 

今回はガンクminiを使うという使命があった。

(音階はレミソラシ)

 

最初はトーンチャイムを使おうと思ったが、、思い切って音階の出る楽器をガンクminiだけにした。

かんちゃんが奏でる。。(思いのほか、、音が小さい 笑)

・・と思ったが、、その癒しの音を聞きこもうと皆の意識が集中し始める。

僕がレインスティック2本持って奏でると、

そのレインスティックを鳴らしたいという子供たち2人。

 

そのとき、僕はファシリテーターをすることはなく、

心地よく流れるレインスティックの音

空間の中に広がるガングminiの音

たまに鳴るカエルギロ、シェーカー、が心地よい。

 

しまった。。気持ちがトリップしてしまった(笑)

 

トリップというより、「今ここの瞬間」に溶け込んでしまった。というのが正しい。

 

ドラムサークルはメタファーだ。

今回のドラムサークル約1時間、26名の中に障がいのある方が居たことが、

私たちのコミュニケーションを遮る障害となっただろうか?

答えは「NO」です。

 

こんなに心地よく

子供たち、パパ、ママのハートサウンドを聴くことができた。

こんな心地よいコミュニティができあがたところに「障がい」などはない。

 

皆、全力で「今ここの瞬間」を感じ、この場所を共有できたのだ。

 

これは私たちがこの世の中での生き方のヒントがあると思う。

 

取返しのできない過去を悔いたり、恨んだり、

いい思い出にふけったり

まだ見ぬ未来を憂いたり、

妄想したりしても、

現実の世界は「今ここの瞬間」にある。

 

そこにしか実態はない。

 

「今ここの瞬間」をめいいっぱい感じる。

怖い時もあるけど、「今ここの瞬間」を意識して感じてみる。。

 

目の前の世界でしか、自分の感じれる世界は無いのだ。

どんなに身分が高かろうが、過去になにがあっても、なくても。。

目の前の空間を楽しもうとも思うのも、

目の前の空間を大事にしようと思うのも、自分。

 

もちろん、楽しめない場所であればその場から離れるのも可能だ。

ドラムサークルのように意識というのは自由なのだ。

海なし県に住む僕には、

海はエキサイティング!(笑)

 

ということで、かんちゃんに海へ連れて行ってもらいました。(しかし暑かった~)

 

今回も「いい時間をすごせたなぁ~」と

しみじみと感じています。

(過去にトリップ状態 ・・笑)

 

毎回、違う出会いがあり

毎回が「今ここの瞬間」であり、

2度と戻ってこない瞬間。

 

僕にとっては

「和歌山、また帰ってきたいなー」

・・って思う瞬間でした。

 

ありがとうございました。

次回のドラムサークルは11月17日(日)いかるがホールです。

お時間会う方、法隆寺のある斑鳩町でお会いしましょう!